#58:【SDVX】SOUND VOLTEX ROUND1頂上決戦2022【ルール解説/予選所感】
ぴこと申します。
本日もブログを見に来てくださり、まことにありがとうございます。
BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2-(BPLS2)におけるSOUND VOLTEX部門のエントリー期間が終わりました。
来週から候補者の面接が始まるということで、果たしてどのような選手たちがプロになっていくのか、楽しみなところです。
またRedBull5Gの進出者も決定となり、SOUND VOLTEXにおけるe-sports界隈はこれまでにないくらいの盛り上がりを見せています。
そんな中、とある大会の開催が発表されました。
2022年8月27日(土) 12時より、大阪府のラウンドワンスタジアム千日前店にて、「SOUND VOLTEX ROUND1頂上決戦2022」が行われます!!
IIDXやDDRでも開催された頂上決戦ですが、この度ボルテでも開催されるということですね。非常に楽しみです。
現在は絶賛予選期間中ということで、今日の記事では予選について「課題曲はどういう楽曲なのか、どういった点が見どころなのか」を解説していきたいと思います。
SOUND VOLTEXをプレイされている方はもちろん、知らない方にもぜひ予選がどういった戦況になっていくのか、という点について知っていただければ幸いです。
【基本情報】
例のごとく「詳しくはラウンドワン様の公式サイトをご覧ください」になってしまうのですが、ざっくりと概要を以下でご説明いたします。
まずは予選ですが、今回は男性部門・女性部門に分かれ、男性は東西南北各エリア2名ずつ、女性部門は全国統一で上位4名が予選通過となります。
エリアが分かれるのはIIDXやDDRの頂上決戦と同様ですね。
今回の予選は、課題曲12曲の合計EX-SCOREでの勝負となります。1000万点MAXのスコアではなく、今作EXCEED GEARで実装されたS-CRITICALをONにした場合のスコアですね。
度々本ブログでも触れていますが、1ノーツあたりのスコアの内訳は以下のようになっています。
鍵盤1CHAIN分につき:
S-CRITICAL:5点
CRITICAL:4点
NEAR:2点
ERROR:0点
ロング、つまみ1CHAIN分につき:
S-CRITICAL:2点
ERROR:0点
鍵盤のS-CRITICAL幅は±20.83msまで。IIDXのピカグレより少し甘く、pop'nのCOOLよりは厳しい(と言われているよう)です。体感でもそんな感じです。
ロングとつまみについてはAll or Nothingなので他の判定がありません。
上記スコアの配分からも分かる通り、鍵盤のほうが圧倒的にウェイトが重いです。1個NEARを出すだけで3点マイナス、ERRORに至っては5点マイナスです。
EX SCOREについてより知りたい方は下記記事もぜひご覧ください!!
予選通過者12名が8月27日(土) ラウンドワンスタジアム千日前店で開催される本戦に進出し、個人戦とチームリーグ戦でそれぞれ優勝者を決めていきます。
個人的には、特にチームリーグ戦のほうが非常にワクワクしますね!どのようなチーム分けの仕方にするのか、どういったルールで対戦するのか、必見です。
以上を踏まえて、各楽曲について一言コメントしていきます。
今回の予選対象楽曲は最近搭載されたノーツレーダーのジャンル区分(NOTES、PEAK、TSUMAMI、ONE-HAND、HAND-TRIP、TRICKY)から2曲ずつ選曲されています。
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NOTES
まずはNOTES。鍵盤が多めの曲がこのジャンルになる傾向があります。
・準備運動 [MXM18]
BPM182 理論値スコア:7046
KACで選曲されたりギタドラに移植されたりしているので、今回の楽曲の中では知っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ひたすら鍵盤をバシバシ叩く系の譜面になっていて、正確性とリズムキープ力が求められます。鍵盤数は予選楽曲中最多の1128。
一方で、自分で押しやすいように運指を組むことが可能で、かなり自由度が高い譜面でもあります。一番S-CRITICALで抜けられる運指を組むのが勝利のカギです。
・Pure Evil (Kobaryo FTN-Remix) [MXM17]
BPM380 理論値スコア:6474
今回の楽曲の中では唯一のレベル17(残りは全部18)です。
しかしながら、光らせづらさはピカイチ。単純にBPMが超速なのもそうですが、ディレイの音に合わせてジャラッジャラッと高速階段を押させる難所があります。S-CRITICALはおろかCRITICALで拾うことすら難しく、私もよくNEARを出してしまいます。
先ほどお伝えしたとおりNEARを1つ出すとEX SCORE的には3点の失点となるので、ここでの大きな失点はなるべく避けていきたいところですね。
地味に開幕の3連階段祭りも光らせづらくて難しいので、PREMIUM TIMEモードで粘着するのが良さそう…。
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PEAK
瞬間最大密度の高い譜面がPEAKに分類されます。このあたりのジャンルはほぼIIDXのジャンルとイコールと考えていただいて差し支えありません。
・Quaint Echo [EXH18]
BPM195 理論値スコア:6470
まさにPEAKを体現したかのような譜面。1箇所が明らかにLv.18の配置を逸脱しており、そこだけでPUC難易度はLv.18最上位クラス。他の箇所についても最上位判定を取りづらく、今回の12曲の中で単純に一番難しいと言えるでしょう。
私ももれなく苦戦させられています。難所については、ちゃんと押そうとして取りこぼしてしまうよりはNEAR覚悟であんみつしてしまったほうが安定感が上がりました(もちろんちゃんと押せるに越したことはないのですが)。
あんみつについては以下の記事でも触れていますので、参考にしてみてください(なるのか…?)
・Reb∞t [GRV18]
BPM240 理論値スコア:8026
こちらはPEAKに分類されてはいるものの、かなり地力に寄った譜面。特にかなりONE-HANDの要素が大きいです。
BPMが240と高速なので、かなりロングやつまみの判定が厳しめなのも特徴。少しでも離してしまうと途端にCHAINが切れたりします。最後に長い階段もあるので、最後までチョコたっぷりな譜面と言えるでしょう。
真ん中のつまみ地帯は直角を回すだけで繋がるので、それを知っておくと少しだけ余裕が持てる…かも。
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TSUMAMI
つまみ譜面が分類されるジャンルです。配点が鍵盤に比べて少ないとはいえ、一気に大量エラーを吐いてしまう可能性もあるので、油断は禁物。
・永遠に幸せになる方法、見つけました。 [MXM18]
BPM128 理論値スコア:4538
うたたPさんの楽曲。ボカロ枠ですね。
TSUMAMI+片手トリルが印象的な譜面。右始動と左始動が途中で入れ替わったりして手順を間違えやすいので、何度もプレイして覚えていかないといけないタイプの譜面になっています。
片手トリルはBPM128の16分と遅めなので、むしろBPM256の8分と換算してガチ押ししに行ったほうが光るということも。
・Firestorm [EXH18]
BPM177 理論値スコア:5022
もはやこの楽曲については説明不要な気もしていますが、最初から最後までほぼつまみとロングで構成された譜面です。
Z型を描くつまみが多いので、直角を回したあとの切り返しが少しでも遅れると途端にERRORとなってしまいます。しかも今作でつまみの判定が厳しくなったので、難易度も上がっています。
こういったタイプの譜面は一度にやり過ぎて癖をつけてしまうよりも、1日に数回プレイ、数日かけて攻略していったほうが良い印象です。(個人差あり)
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ONE-HAND
つまみ操作中に鍵盤を片手で取らせる場面が多い譜面が分類されるジャンルです。
・Wish upon Twin Stars [GRV18]
BPM200 理論値スコア:7966
明るく綺麗な楽曲とは裏腹に、こちらもLv.18最上位に分類されるタイプの譜面なので、ジャンルがどうかという以前に単純にめっちゃ難しいです。
ONE-HANDたらしめている箇所はやはり真ん中の激しいピアノ乱打地帯。トリルや縦連、BPM200でやらせるにはいささか忙しい譜面が降ってきます。
どうしても押せない場合はトリルの途中に逆側の手を挟んだり、縦連を気持ち早めに入ったりしてERRORを出さない方向にするなど、少し座学が必要かもしれません。
ラストは鍵盤の配置上つまみの直角が取りづらいので、そこまで上手く行ってたのに全てがパーになる、ということもあります(体験談)。
・The World of sound [HVN18]
BPM210 理論値スコア:7478
どちらの楽曲もONE-HAND要素を持ちつつ、かなり鍵盤地力に寄った譜面構成となりました。
3連符と16分がこれでもかというくらい降ってくるので、単純な地力だけではなくリズムキープ力も必要です。
最後の片手地帯はかなりスカしやすいので、「外したら5点マイナス!」をスローガンにしてプレイしています。
あとは難所としてはやはり真ん中のトリルでしょうか…。厄介なことにトリルを捌いている途中でロングが登場してくるので、そこで泣いたプレイヤーは数知れずです。
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HAND-TRIP
つまみ操作中に逆側の鍵盤を取らせる譜面(いわゆる出張系譜面)がこのジャンルに分類されます。
・WARNING×WARNING×WARNING [MXM18]
BPM172 理論値スコア:6327
東方枠。HAND-TRIPと言いつつ、実はかなりTSUMAMIに寄った譜面です。
慣れてしまえばLv.18ではやりやすい方に分類されるのかと思っていますが、かなりビックリ譜面なので、一度やって気圧されたとしても諦めずに挑みましょう。
S-CRITICAL的な難所としてはつまみよりもむしろロング+トリル地帯になると思います。BPMはそこまで速くないので、落ち着いて対処したいところ。
・Broken 8cmix [HVN18]
BPM150 理論値スコア:5172
こちらはかなりHAND-TRIP要素の強い譜面。右手も左手も縦横無尽に動き回ります。
片手で3個押しをさせられる場面が多いので、まずはそこをしっかり外さないようにするところからスタート。
それが出来てくると、単純にイントロやアウトロの鍵盤地帯の忙しさ、光らせにくさが牙を剥いてきます。
BPMは遅めなので、流れで押すというよりは1ノーツ1ノーツ丁寧に捌く意識のほうが良さそう。
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TRICKY
ソフランや縦連など、その楽曲・その譜面特有の要素が強い場合に分類されるジャンルです。
・混乱少女♥そふらんちゃん!! [EXH18]
BPM32-259 理論値スコア:5378
ソフラン枠です。これももはや説明不要と言った感じですが、BPMが本当にコロコロ変わります。
これはもうプレイすればするだけスコアが伸びるという印象なので、諦めずに何度もやるしか道はないんだと思います…。
要所要所で「自分はEARLY、LATEどちら側にズレることが多いんだろう」と理解しながら何度も微調整を重ねていくのが攻略のカギになるのかな、と。
ギアチェンのタイミングは人それぞれですが、私は「正解は4分の5拍子!」の直後にざっと下げています。
・オニユリ [MXM18]
BPM153 理論値スコア:8104
縦連枠です。とはいえ縦連よりもリズム難のほうが目立つので、TRICKYというよりNOTES寄りの印象です。
縦連には軸が付いているので、そこでリズムを合わせていくと光りやすいです。
その他の鍵盤地帯については、どこが3連符・6連符になっているのかを理解することが重要。
Brokenリミ同様、流れで押そうとすると全然光ってくれないので、要所要所でアクセントを入れるなり、リズムの理解が求められます。やればやるだけ曲の理解度が上がっていくこういった譜面系統は、個人的にはすごく好きです。
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ここまで12曲解説してきましたが、どれも一筋縄ではいかないというか、正直思ったよりもずっと難しい課題曲群だと感じました。ただ、一方で色々な能力が求められる、良い選曲だなとも思っています。ラウンドワンの本気を見た。
12曲の理論値スコア合計は78,001点です。
現状の全国TOPは77,953点。12曲でMAX-48ということになります。平均4点落ち。もう一度言いますが、S-CRITICALはピカグレとかCOOL判定くらいの体感です。どういうこと?
私の自己ベストはというとまだ合計340点落ちなので、もっと頑張らないとなあというところ…。レベルの高さを実感しています。
予選ボーダーラインがどこまで上がるのか、誰が代表選手として本戦進出するのか、とても楽しみです!
【今日のまとめ】
・予選は12曲の合計EXスコア勝負
・各ジャンルごとに、バランスの取れた選曲
・思っていたよりずっと重い課題曲でした
ありがとうございました。