ぴこ師匠の音ゲーばなし

音ゲーに関する知識や雑学などを皆さまにお伝えするブログです。

#42:【SDVX】EX SCORE広報担当(前編)【コラム/攻略】

ぴこと申します。
本日もブログを見に来てくださり、まことにありがとうございます。

 

先週のひなビタ♪紹介記事については、多くの反響を頂きました。ありがとうございました!

予定通り倉吉にお邪魔することができましたが、ここなつライブ、大変良かったですね…!ここなつスターターキットのような選曲で大変興奮しました。最後までチョコたっぷり。

名曲「メモリーズ」が生ライブで聴けたのも良かったです。ぜひ音ゲーに収録お願いします。

 

来年はひなビタ♪も10周年を迎えますので、一大イベントに期待しつつ過ごしていきたいと思います。

 

 

さて、今週はかなりビッグニュースがありました。12月1日、コナステ版SOUND VOLTEX(通称おうちボルテ)がEXCEED GEAR仕様にアップデートされました!

 

公式の紹介動画を貼りましたので、詳しい仕様は以下をご覧ください。(動画の長さが1:18だったのはボルテ初代の稼働日に合わせたのでしょうか)

youtu.be

 

待望の120fps/フルHD対応、楽曲の大幅収録、ランダム/ミラー実装やリトライなど従来のおうちボルテではなかった要素が追加されました。ディスプレイ等の環境をうまく整えれば、ほぼACと比べて差し支えない環境で遊べそうです。大変ありがたい限りです。

(おうちでACと同じ43インチの縦画面を用意するのはめっちゃ大変そうですが…w)

 

さまざまな新機能がありますが、今回のブログで触れたいのは新判定「S-CRITICAL」についてです。

 

この新判定「S-CRITICAL」はAC版のSOUND VOLTEXの新筐体、Valkyrie modelで導入されている新しいシステムです。この度おうちボルテにも追加されました。

動画を見ればわかる通り「eスポーツに特化した判定機能」と記載がありますので、開催予定のBPL2022 SOUND VOLTEX部門でも採用されるのではないかな、と予想しています。

 

しかしながら、現状は他の機種の上位判定に比べていまいち定着していないように見受けられます。

理由は後述するとしても、今後のSOUND VOLTEXのBPL参戦に向けて、S-CRITICALの仕組みを知っておくとよりBPLを楽しめる要素になるのかな、と思っています。

今回はなんとかこの機会にS-CRITICALとEX SCOREについて皆さんに知ってもらいたい!!ということで記事を書くことにいたしました。

 

例のごとく長いので前後編に分かれます。気長にお楽しみいただければ幸いです。

 

なお、3月に似たようなテーマの記事を書いていましたが、その際は仕組みというより「どうやったら最上位判定を取れるか」についてお話しておりましたので、今回はどちらかというと「仕組み」「どう楽しんだら良いか」にフォーカスして、みなさんにお伝えできればと思います。

(3月に書いたほうの記事も合わせてお楽しみいただければ幸いです。)

picoquality.hatenablog.com

 

・仕組みと現状

S-CRITICAL判定は通常のCRITICAL判定のさらに上位の判定であり、その猶予はCRITICALの半分の幅、±20.83msの範囲になっています。(だいたいpop'nのCOOL判定と同じくらいです)

オプションの「S-CRITICAL」から機能をONにすることが出来ます。

 

S-CRITICAL判定を付けると、新たにEX SCOREという点数が記録されます。

これは通常の10,000,000点満点のスコアとは全く別物であり、IIDXのEX SCOREのように曲によって理論値が変わってきます。

 

通常スコアと関係ない、すなわち楽曲のランクやVOLFORCEに全く絡まない要素なので、単純に「おまけ要素」となっている現状があります。これが定着していない最大の理由かなと。

ランクやVOLFORCEを狙うプレイヤーにとってはあってもなくても良い要素なので、現状はON/OFFも可能です。

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この赤枠の部分に表示されます

 

私含めEX SCOREを詰めているプレイヤーのTwitterを見ると、よく「(任意の曲名) MAX-**!!」とか「(任意の曲名) S-PUC!!」とか、そんなようなツイートをしています。

ただこの表現、傍から見たらどのくらい凄いのかよく分からないだろうな、と思っておりまして…。(特にS-PUCは勝手にユーザーがPUCと区別するために付けた理論値への表現なので、よく分からなくて当然だと思うのですがw)

軽く、スコアの仕組みについて説明したいと思います。

 

例えばIIDXであれば、「トータルノーツ*2」がEX SCOREの上限値、つまり理論値となります。

分かりやすいところで言うと冥(SPA)のノーツは2000なので、EX SCOREの理論値は4000。大変わかりやすい計算です。

今の全一スコアは3922点ですから、78点分しか落としてないということになりますね。恐ろしいです…。

 

それに対し、ボルテのEX SCOREの計算式は以下のように多少複雑となっています。

鍵盤1CHAIN分につき:
S-CRITICAL:5点
CRITICAL:4点
NEAR:2点
ERROR:0点

 

ロング、つまみ1CHAIN分につき:
S-CRITICAL:2点
ERROR:0点

 

例えば先ほどの画像にあった「ヒトガタ(MXM)」では以下のような配分になっておりますので、理論値EX SCOREは合計して5701という計算になります。

鍵盤:385CHAIN * 5 = 1925
ロング:416CHAIN * 2 = 932
つまみ:1472CHAIN * 2 = 2944

私のスコアは5694なので、MAX-7ということになります。

 

上記のような「何点落ちなのか」ツイートに関しては、引き算で考えると良いかと思います。

先ほどの内訳に照らし合わせて考えると、鍵盤については「CRITICALを出すと1点落とし、NEARを出すと3点落とし、ERRORを出すと5点落とし」ということになります。

ロングとつまみについては1CHAIN分のERRORを出すと2点落としになります。

 

ということで、MAX-7は「CRITICALを7個出した状態でPUCを達成した」とか、「CRITICAL5個でつまみのERROR1個」とか、そんなような感じのスコアです。大体伝わるでしょうか。

 

通常スコアに比べて鍵盤のほうがスコアに2.5倍の比重がありますので、EX SCOREを狙うにあたってどちらが重要なのは一目瞭然です。直角つまみを1つスカすよりも鍵盤でNEARを出すほうが失点が大きいのです。

 

 

ほかにも、このS-CRITICAL判定はノーツの光る色が通常のCRITICALと違います(通常のCRITICALは黄色)。

ボルテはかなり視覚的に惑わせてくるゲームなので、この判定の色が違うというのがネックになっている方もいらっしゃるかもしれません(私も最初はそうでしたが、割とすぐ慣れました)。

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こんな感じで緑っぽい文字&レーン+紫っぽい枠で光ります

 

また、判定表示についてはオプションにてON/OFFが可能ですが、こちらもCRITICALでの表示をONにすることが可能です。ただCRITICALでの判定表示をONにすると通常のNEARと区別がつきづらいので、ここは通常通りにしておいても問題ないかと思います。

「±ms判定表示」「EARLY/LATE判定表示」の設定を「NEAR以下」にすると判定表示は今まで通りになるので、その設定にしておいて、あとは判定色にさえ慣れてしまえば日常的にS-CRITICALをONにしておいて差し支えないでしょう。

 

 

・次回予告

今回はS-CRITICALとEX SCOREの仕組みについて説明しました。これでBPLのボルテ部門でEX SCOREが採用されたとしても、仕組みが理解できた状態で楽しめるのではないかと思います!

 

来週の記事では、「EX SCOREを使ったボルテの楽しみ方」にフォーカスしてお話していきたいと思います。

ユーザー有志がEX SCOREを楽しむために考えた企画や、理論値の狙いやすい楽曲についても触れられたら良いな…!と。

 

S-CRITICALとEX SCOREの仕組みがわかったところで、まずはおうちボルテから、お試しでS-CRITICALをONにして遊んでみてはいかがでしょうか?

ベーシックコースで加入すれば定額で遊び放題なので、ACではちょっとな…というような方にも触ってみていただけると嬉しいです。

 

 

【今日のまとめ】
・EX SCOREの判定幅は通常のCRITICALの半分
・ロングやつまみに比べて、鍵盤の比重が重い
・判定色さえ慣れれば日常的にONにしておいて問題なし

 

ありがとうございました。