ぴこ師匠の音ゲーばなし

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#57:【SDVX】BEMANI PRO LEAGUE -SEASON2- エントリー開始【ルール解説/所感】

ぴこと申します。
本日もブログを見に来てくださり、まことにありがとうございます。

 

待ちに待った日がいよいよやってきました。

2022年6月30日(木)より、BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2-(BPLS2)におけるSOUND VOLTEX部門のエントリーが開始となりました!!

まだエントリーが開始したばかりなのに、私はすでにソワソワドキドキしています。本当に楽しみすぎる…………

 

やはり大きなひとつの注目ポイントはそのルールです。

今回のBPLS2ボルテ部門では、先鋒戦、中堅戦、大将戦それぞれで違った形式のバトルが実施されることとなります。

月並みな感想ですが、非常にびっくりしました。以前の記事ではIIDXと同じように先鋒から大将までレベル帯を分けてEXスコアバトルをする感じになると思います(キリッ」とかドヤ顔で予想していましたが、大外れです。お恥ずかしい。

 

そこで今回は、その複雑(?)なルールをなるべく分かりやすく紐解いてお話していきたいと思います!

エントリーを考えている方、試合をより楽しみたい方、ぜひBPLS2ボルテ部門の開幕に向けてお読みいただければ幸いです!

 

省略するところは省略する感じになるので、詳しい部分まで知りたい方は公式サイトの大会ルールのページにて補完してもらえればと!

p.eagate.573.jp

 

 

・全体について

今回、参加企業の8チームにそれぞれ3名のプロ選手が所属して戦うルールとなります。IIDXは8チーム×4人でしたが、ボルテは8チーム×3人。計24人のプロ選手が生まれることになりますね。

 

現時点で公開されているルールは8チームで行うレギュラーステージ(いわゆる予選)のみです。そのあとは6チームが進出してクォーターファイナルセミファイナルファイナルというように試合が進んでいきます(このへんはIIDXと同じですね)。

レギュラーステージで1,2位になるとクォーターファイナルを飛ばせるので、
ただ通過するだけではなくて、高い順位での通過を狙いたいところです

 

さて、冒頭でも話しましたが、レギュラーステージでは先鋒戦、中堅戦、大将戦それぞれで違った形式のバトルを実施します。ルールは以下の通り。こちらについての詳細はのちほど触れていきます。

先鋒戦:1vs1 メガミックスバトル (ミックス1曲)

中堅戦:2vs2 タッグバトル (2曲)

大将戦:1vs1 シングルバトル (3曲)

 

また、各試合での配点は以下のようになっています。

先鋒戦:3pt

中堅戦:4pt (2pt × 2)

大将戦:7pt (2pt + 2pt + 3pt)

 

合計は14ptなので、各試合で引き分けが起こらなかった場合は8pt以上獲得すれば勝利となります。

 

IIDX部門が先鋒2pt、中堅4pt、大将6ptの取り合いでしたので、それに比べると特に先鋒戦のウェイトが重くなっているという印象です。

6試合あるうちの3試合、中堅×2と大将×1を落としたとしても引き分け以上が確定。しかも先鋒戦はIIDXのように1-1になり得ない(0ptか3ptしかない)ので、ここを取ることで一気に勝利に近づくと言えます。

 

そしてここからがポイントなのですが、今回各企業に所属するプロ選手は「3人」です。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、中堅戦は2人出る必要があるので、1試合の中で、必ず誰かが2回出場することになります。

もちろん各選手にはコストが存在しますから、特定の選手が全ての試合で2回出るというわけにはいかないと思いますが、誰をどこに出すか?でかなり戦略が変わってくると思います。

(消費コストと各選手の持ちコストについてはまだ公開されていません)

 

上記の先鋒~大将までのバトルを、8チームをL,R2つのリーグに分けたうえでそれぞれ総当たりで行います。

L,Rリーグ内で順位を決めたうえで全チームがインターリーグに進出し、別リーグの特定の順位のチームと試合をして最終的なレギュラーステージの点数が決まります。そちらの試合も先鋒~大将までのバトルです。

L,Rリーグ内とインターリーグ内ではそれぞれ勝利時に獲得できるポイントが決まっています。

 

このあたりは複雑なので図にしました。

上記①~⑯の試合それぞれで先鋒~大将のバトルが実施されるというイメージです。(丸数字の順番は適当なので、おそらくこの通りにはならないと思います)

 

LリーグRリーグの試合はあくまでそのリーグ内での順位を決めるためのもので、その後進出したインターリーグの点数のみで最終的なレギュラーステージの順位が決まる、ということですね。

インターリーグの配点を見ると、各リーグ1位の敗北 = 各リーグ4位の大勝ということになりますから、各リーグで良い順位をおさめておかないと、その後の戦いが非常に厳しくなってしまいます。

裏を返せば、各リーグで頑張って高順位を取っておけば、インターリーグの試合で負けたとしてもクォーターファイナル以降に進出できる可能性が高いということですね。

 

なお、インターリーグの結果が同点だった場合にどのような扱いになるのかはまだ分かりません。また、「大勝」「大敗」がどのあたりのラインからなのかも公開されていません。このあたりの詳しいルールは後日という感じだと思います!

 

14ptを取り合う形になるので、おそらく10pt対4ptないしは11pt対3ptくらいからが「大勝」「大敗」という扱いになるのかな、と思います(引き分けがあって13pt対5ptとかになった場合にどうなるのかは気になるところ)。

 

 

さて、ここからは先鋒戦~大将戦それぞれのルールについてお伝えしていきます。

 

・先鋒戦:1vs1 メガミックスバトル

おそらくここが一番「?」となる場所だと思うのですが、私としては「ここで来たか!!!」という感じでした。そっかぁなるほど。試合の一部だけで使うのか。なるほど。

 

メガミックスバトルは、今作EXCEED GEARで実装された新バトルモードです。VIVID WAVEであったAUTOMATION PARADISEをバトルモードにした感じ。

詳しくは以下に貼ったSOUND VOLTEXの公式サイトが一番わかりやすいのですが、それだけで済ませてしまうのはいささか雑なので、私から見た所感をいくつか加えてお伝えします。

p.eagate.573.jp

 

ルールをざっくり言うと、

・お互いが選んだ曲(5曲ずつ)がその場でランダムに繋ぎ合わされて、長い4分程度の1曲として登場する

・曲中のフレーズをそれぞれ1000万点満点として計算し、フレーズごとに勝敗が決まる。勝ったほうが勝ち星★1つを獲得する

・1曲を終えた時点で勝ち星の多かったほうが勝ち

です。伝わりますでしょうか…。

 

フレーズは全部で12個。どの曲のどの部分が登場するかはプレイするまで分かりません。基本的に1000万点満点なので、同点でフレーズを終えることもざらにあります(その場合は双方に勝ち星が入る)。

全10曲のミックスで12フレーズ。各楽曲から1フレーズずつに加え、イントロ・アウトロの2フレーズ分は10曲のうちどれかの楽曲が登場してきます(それもランダム)。

 

またゲージを溜めることにより任意のタイミングでスキル「EXCEED GEAR」を発動でき、次のフレーズの勝ち星を増やすことが可能。この時だけS-CRITICALがONになり、それを含めたスコアでの勝負になります。このあたりに大きく戦略性が生まれます。

あまり馴染みがないかもしれませんが、このモード、相当面白いです。試合映えもします。

特に試合を見ていてフレーズを同点で終えたときなんかは、「うおー!!」となると思います…!

★8個はエグいようですが、ゲージが溜まる曲後半でしか打てないので
必ずしもやりたいフレーズで発動できるわけでもなく、なかなかにハイリスクです

 

このメガミックスバトル、やったことのある方は分かると思うのですが、どんな曲を選んでも楽曲のBPMが一律180に合わされることになります。

選べる曲には制限があるのですが、中には原曲がBPM140前後のものも存在するので、そういった楽曲が選ばれた場合は本来よりも相当早いBPMでプレイしなければなりません。逆に、遅くなって原曲より簡単になるものも存在します。

例をひとつ挙げると、打打打打打打打打打打(原曲BPM156)の縦連が死ぬほど難しくなります。このあたりはやっていないと分からない情報なので、選手は事前に慣れておく必要がありそうです。

 

レベル帯はMAXIMUMと書いてありますが、INF譜面GRV譜面なんかもこの区分になるので、平たく言うと4つ目の難易度の譜面がミックスされる、ということです。

BPMが180に調整されるのと、譜面の一部だけをプレイすることになるので一概には言えませんが、場合によってはLv.19の楽曲まで対象になる可能性があります(もしかしたら選曲の時点で対象からは削られているかもしれませんが)。

 

 

・中堅戦:2vs2 タッグバトル

ボルテでタッグバトルというのはびっくりしました。会場に筐体が4台置かれる、ってことになります。すごそう(小並感)

 

中堅戦大将戦は、レベルとテーマ指定、EXスコアでのバトルになります。

EXスコアはS-CRITICALをONにした状態で集計されるスコアのことですね。

テーマは4月に実装されたNOTESPEAKTSUMAMIONE-HANDHAND-TRIPTRICKYが該当します。このあたりは予想通り。

 

中堅戦はLv.17限定。あらかじめジャンルが決められた状態で、その課題曲群の中からお互いのチームで1曲ずつ選び、曲ごとにチームの合計スコアで勝負します。

 

プレイヤー2人ともが高いスコアをマークできる楽曲を選ばなければならない、ということですね。

ジャンルが分かれているとはいえ、Lv.17はSOUND VOLTEXで最も譜面数が多いレベルとなっておりますので、対策がかなり大変になることが予想されます。

 

 

・大将戦:1vs1 シングルバトル

大将戦が最もシンプル。単純にLv.18の楽曲のEXスコア勝負、です。高かったほうが勝ち。

中堅戦と同様にあらかじめジャンルが決められた状態でお互いが自選曲を投げ合い、プラスで運営指定の3曲目をプレイします。

 

ただ特筆すべきは、この3曲目が初公開楽曲であるという点(しかも配点が高い)。

毎試合毎試合、新曲が登場することになります。そして、先ほどの図解でレギュラーステージは16試合あるとお伝えしました。

…ということは、おそらくLv.18の新曲が16曲、試合の場で初披露されるということになります。ヤバイ!!!!豪華すぎる!!!!!!!

 

ということで、試合で勝利をおさめるには、単純なスコア力・対策のほかに、初見力も必要です。

毎週登場する新曲のほうも、ジャンルごとに振り分けられているということになるのでしょうか。となると、例えばTSUMAMIでの試合だった場合は新曲もつまみ譜面ということになりますので、つまみ見切り力が高い選手を出すべき、という戦略が立てられます。

3曲全勝すると一気に7pt獲得ということになりますから、各チームの大将を務めるプレイヤーは、意地でも1曲は必ず取る方向でいきたいところですね。

 

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そんなわけで、ここまで長々と解説してきました。少しでもルールがわかりやすく伝わっていればよいのですが…。

特に先鋒戦はかなり熱い試合が繰り広げられること必至なので、ぜひ実力の近いプレイヤーがまわりにいる方はメガミックスバトルをプレイしてみてください!!

 

私もBPLS2に向けてアップを始めています。いずれ、何らかの形で画面越しにお会いできることを夢見て頑張ります。

 

 

【今日のまとめ】
・先鋒戦、中堅戦、大将戦で違うルールになり、14ptを取り合う
・各試合、チームの誰かは2度出場しなければならない
・レギュラーステージの試合は全16回。毎回新曲が登場する

 

ありがとうございました。