ぴこ師匠の音ゲーばなし

音ゲーに関する知識や雑学などを皆さまにお伝えするブログです。

#59:【全般】成長曲線のおはなし【コラム】

ぴこと申します。
本日もブログを見に来てくださり、まことにありがとうございます。

 

ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか。

私は変わらず音ゲーしたりBPLを観戦したりして過ごしております。

夏ということで、どの音ゲーでも大きめのアプデがあったり、ロケテがあったり…。やること盛りだくさんでありがたいです。

 

先日、33歳の誕生日を迎えました。

ということは、昨年の記事からもう1年経ったということですか。早いです…

 

1年経った今でも、特に30代音ゲーマーとしてのスタンスは変えていません。未だに経験値と回数を武器にしています。

「いつまでランカー続けられているか分からない」的なことを1年前に書いたのですが、いまのところまだ引退せずに続けられているようです…!w

picoquality.hatenablog.com

 

 

さて、今年も何かそういった上達論というか年齢にからめたお話をしようかと思っていましたので、今回は「成長曲線」についてお話してみようと思います。

これは割とけっこう議論されているテーマではあると思うのですが、最近けっこう考えることが多い年齢になってきたというのもあり、一度私なりにちゃんと記事にしたいな、ということで!

 

・成長曲線とは?

まず成長曲線とは何か?という部分から。一般的には読んで字のごとく「子どもの成長度合いをグラフにしたもの」になるのですが、

ここでは「物事を始めてから上達するスピードをグラフにしたもの」を指します。

 

音ゲーに限った話ではないと思うのですが、基本的な成長曲線の動きとしては対数関数的な伸び方、つまり「始めてからしばらくは爆発的に上達するものの、そこから先はゆっくりした成長になる」グラフを描きます。

 

初めてその機種を触った状態の実力を0、トップランカーになる実力を10として考えてみると、おおよそやり始めてから8くらいまでの実力は爆発的な成長度合いになることが多いです(事前に別機種をプレイしている場合などで個人差はあります)。

ここでいう実力の8という数字の基準ですが、だいたいクリアできるLvで考えてもらえるとちょうど良いのかな、と思います。IIDXだと12段階のうちの☆9~10くらいまでがクリアできる状態、ポップンであれば50段階のうちのLv.40前後がクリアできる状態、という感じ(機種によって多少ブレはあります)。

暴龍天とか皆伝とかはすでに実力9~9.5くらいになっているとお考えください。

 

期間(n)はプレイ頻度などにもよるので適当ですが、おおよそnヶ月と考えるとイメージが湧きやすいかな、と思います。

 

実力が8になって以降は少しずつ少しずつ実力が伸びていきます。傾きが大きく減るので「実力が止まった」と感じがちですが、正確にはやり続けている限り成長が止まるということは考えづらいので、見えないほど徐々に伸びている、と考えるのが妥当です。

 

先ほどの成長曲線の一部をクローズアップしてみます。

一定以上の実力になってからは上図のように、単純な直線を描くのではなく、定期的に「グッと実力が伸びる」山が来ながら実力が伸びていくような感じです。

 

なお、この曲線は機種によって少し差分があると思っています。

例えばGuitarFreaksのように「特定の技術をマスターすると一気に伸びる」ような機種もあれば、beatmaniaIIDXのように「ジャンプアップはあまりなく、地道に地道に伸びていく」という機種もあるはずです。

こんな綺麗にはいかないかもですが、大体はこのように伸びていくようなイメージ。

 

 

・徐々に伸びる実力とどう向き合うか?

さて、ここまではある意味一般論的なお話でしたので、ここからは本ブログ「ならでは」というか、音ゲーマー的にどう向き合うべきなのか、という話をしていきます。

 

ざっくり、私が考えているのは以下のようなことです。

①自分の成長曲線だけを気にする

②試金石となる楽曲・譜面を持っておく

③他の音ゲーに出張することも視野に入れる

 

 

順に解説していきましょう。

①の「自分の成長曲線だけを気にする」は、有り体に言えば「他人を気にするな」ということです。うーん、書くのは楽。でもこれを意識するのって本当に難しいなと感じています。

どうしても少しずつ伸びていく実力は上達の実感を感じづらいため、「自分って本当に上手くなっているんだろうか…」と考えてしまうこともあります。私もそうです。

 

中には上記のような成長曲線の枠組みを飛び越えていってしまうように見えるプレイヤーも居ますので、その人と比べてしまうことでモチベーションの低下に繋がったりすることもよくある話なのかなと。

でも実際にはこういった現象は、「各々の成長曲線の描き方が違うから生まれる差」だと考えています。

 

初期に一気に伸びる人もいれば、もっとゆるやかに伸びていって突然爆発するタイプもいます。厄介なことにプレイするまでは自分がどういったタイプなのか分からないので、こればかりは上達したいのであれば継続してプレイするしかないのかもしれません。

私もこの年齢になっても成長はしていますが、だいたい予想通りの成長はしていません。未だに思いもよらない譜面がいきなり出来るようになったりします。

 

そんなわけで、自分の成長曲線的に止まっていることはないはずなので、それを一番に信じてあげましょう。

同じ実力になるとしても、辿り方は人それぞれだという話

 

②の「試金石となる楽曲・譜面を持っておく」は、上で書いた「自分って本当に上手くなっているんだろうか…」に対する具体的な施策です。

スコアでも、ミス数でも、基準はなんでもOKです。定期的にプレイする楽曲を作っておいて度々プレイすることで、自分の上達を目に見えやすくするのです。

 

あまり高すぎるレベルの楽曲だと効果がないことがありますので、問題なくクリアできる程度のレベルの楽曲にすると良いでしょう。

また1回プレイするだけではその時のコンディションなどによって結果が変わることがあるので、1クレ分プレイしたアベレージとか、そのあたりを見るのが吉。

 

 

③の「他の音ゲーに出張することも視野に入れる」は一見すると逃げのように見えるかもしれませんが、そういうわけではありません。

音楽ゲームはわりと多機種プレイすることによる相乗効果を狙えるゲームとなっていますので、自分の実力に少しバフをかけることも可能だと思っています。

(以下は昨年書いた参考記事です。記事後半に相乗効果について触れています)

picoquality.hatenablog.com

 

また、伸びしろのある音ゲーなので初期の「実力の爆発的な伸び」を体感でき、気分の向上に繋がりやすいという効果もあります。要は「疑似的に初期の成長曲線を味わってモチベーションを維持しよう」ということです。こう書いてしまうと身も蓋もない感じなんですが…w

(あとは何より「その機種特定の楽曲」が知れて楽しみの幅が広がるというのは単純に嬉しいですよね!)

 

あるいは、同じ音ゲーだったとしても譜面のタイプは色々あると思うので、違ったタイプの譜面に意識的に触るようにするのも効果があります。強化系の能力じゃなくて具現化系の能力を鍛えるみたいな感じ。

ビスケだってまだ成長しつづけている(はず)
同い年になるまであと24年…。

 

自分の緩やかな成長曲線に対して、私はだいたいこんなようなことを考えているというお話でした。ここまで達観出来ているのは年の功だから感はありますが、みなさんが音ゲーの成長で悩んでいるときに少しでも参考になれば、と思っています。

上手くなっている実感がないと誰しもモチベーションは低下しがち。モチベーションの維持には拠り所が必要なので、自分なりにその基準を作りつつ、時には横道にそれながら、少しずつ上達していきたいものですね。

 

最後に、マンガ湾岸MIDNIGHTの有名な一節を引用して、終わりにしたいと思います。

33歳の1年も音ゲーを楽しんでいきます。

私の中でバイブルにしている名言です

 

【今日のまとめ】
・最初は大きく成長するが、あるタイミングから成長がゆっくりになる
・モチベーションの維持のために、基準を自分の中で作りましょう
・「少しずつ成長すること」を楽しんで!

 

ありがとうございました。