ぴこ師匠の音ゲーばなし

音ゲーに関する知識や雑学などを皆さまにお伝えするブログです。

#15:【GF/SDVX】The 10th KAC 予選ラウンド所感【振り返り/解説】

ぴこと申します。
本日もブログを見に来てくださり、まことにありがとうございます。

 

いきなり私生活の話かつ宣伝で申し訳ないのですが、実は4月から転職しまして、それに伴いnoteというものを書いてみました。
音ゲーに関係ない経歴中心の記事なので、興味がある方はぜひ、といった感じです。

note.com

 

 

宣伝も終わったところで、今回はお待ちかね(?)、The 10th KACの予選振り返りを行っていきます!いつもより若干個人的な話になってしまうのですが、期間中に思ったよりも色々なことが起こったので、よろしければ最後まで聞いていってください。

 

はじめにまず全体的な話をさせていただいて、その後は私が予選通過に向けて頑張ったGuitarFreaks、SOUND VOLTEXそれぞれの機種について所感を語ってみたいと思います。

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毎年変わるキャッチコピーが密かな楽しみだったりします

 

・全体的な話

私は多機種プレイしていますので毎年まず作戦を立てるのですが、GuitarFreaksは課題曲が大の苦手でなければ通過はできそう、SOUND VOLTEXは課題曲が得意ならば圏内が狙える」という認識があります。

 

それに加えて今年はノスタルジアも人数と課題曲によっては狙えるくらいの腕前になっていたためその3機種の通過を狙おう、となったのですが、ノスタルジアに関しては通過人数が4人だということと、リサイタル部門と合同で行う(!?)というルールが発表されたため早々に無理だと判断しました。来年に期待ですね…w

 

そんなわけで、課題曲の発表をドキドキしながら待っておりました。

 

 

GuitarFreaks部門

今年は「予選ラウンド上位5名が決勝進出」というルールでした。

一発勝負のエリア決勝を挟むよりもじっくりスコアを詰めるほうが私は得意なので、完全に個人的な話をするならエリア決勝を挟まないほうが決勝に行ける可能性は高いと感じていました。(とはいえ、色々なプレイヤーを見たいという意味で、予選はThe 9th KACくらいの通過人数のほうが大会としての楽しさはあると思っています)

 

ギターのKACは難易度×スコアの合計点で競うことになるのですが、
基本的に「全エクセはほぼ必須、その上でディレイワイリングで高スコアを狙う」という勝負になります。

 

ワイリングをするとどうスコアに影響するのか、ディレイワイリングはなぜ難しいのか、そのあたりは過去の記事にて詳しく触れていますので、そちらを参照してください!

picoquality.hatenablog.com

 

KACが始まると、大体まずギターパート or ベースパートのどちらがスコアが出るのかを調査する作業がスタートします。

今回は以下の表のようになりましたが、美麗的夏日風についてはMAS-Gの正規譜面での接続がほぼ無理(かつ、MAS-Gを接続しなくても通過は可能)だと思っていたため、次にスコアが高くなるEXT-Gをプレイすることにしました。

 

今回、ワイリング難易度としては

ピンクのボーダーライン>幸せの代償>未練タラッタ>Nebulas>メイリー>凱歌

接続(エクセ)難易度としては

メイリー紫G)>Nebulas>幸せの代償=メイリー赤G>凱歌>未練タラッタ>ピンクのボーダーライン

というようなイメージでした。

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だいたいこんなような表を毎年作り、このスコアに近づけるつもりでプレイしています

通過が5人ならば、Nebulas(MAS-G)のエクセは必須。

ワイリング数の多いピンクのボーダーラインはじっくり詰めるとして、ボルテに時間を割くためにNebulasを早めにエクセしておきたい、という気持ちがありました。

ただNebulasについては、「最後のワイリングをある程度遅延させないとスコアが大幅に低くなる」というタチの悪い性質がありました。

 

なぜか?ということを説明しようとすると少し難しい話になるのですが…

ギターはワイリングなしで全てのノーツをPERFECTで取ったときにスコアが100万点となります。この100万点ピッタリに帳尻を合わせるためにラストの1ノーツだけ点数の比重が違うことがほとんどなのですが、

そのラスト1ノーツがディレイワイリングの効果で光っている(スコアが倍になっている)状態かそうでない状態かでかなりスコアに差が出てしまうことになり、Nebulasに関しては最後のワイリングを遅延させるか否かで2万8千点ほどの差が生まれてしまうことになっていました。通常のワイリングボーナス1ノーツ分の違いが1150点(Nebulasの場合)なので、これは非常に大きな差です。

 

ともかく「ラストのワイリングだけ比重が20倍以上違う」ということを念頭に置きつつ、粘着の末開始3日目にNebulasのエクセを取得することができ、ひと安心。

あとは他の曲のワイリングを納得のいくまで入れて、1月頭には満足のいくスコアが出揃いました。

 

2月頭、にるなっつ君が美麗的夏日風(MAS-G)正規譜面のフルコンボを達成し(やっぱり格が違うと思いました)、1位はその時点でほぼ確定となりましたが、他はほぼほぼ当初の想定通りに進みました。

終わってみれば過去の優勝者全員と昨年準優勝のねぎさん(じじいさん)という、過去類を見ない豪華なメンバーになりました。正直5名の中で私が一番優勝から遠い気がしますが、ただでは終われません。精一杯頑張りたいと思います!

 

以下は結果のスコアです。上に貼った表と比べてみると、けっこう理論値スコアに迫れていることがわかると思います。

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5人全員がきちんとNebulasの最後のワイリングを決めています

 

・SOUND VOLTEX部門

まず事前にルールが発表され、「予選ラウンド上位8名が決勝進出」ということが判明しました。

 

今回は情勢を鑑みて日本国内のプレイヤーのみで競うということでしたので例年より多少は敷居が下がったのですが、それにしても国内で私より高いスコアを出せそうなプレイヤーを挙げると余裕で8人超えてきていたので、これは課題曲が余程得意でないと私は厳しいだろうな…と思っていました。

 

…が、来てしまいました、得意曲が。

まずぱっと目に入ったのは3曲目のЯeviveR(MXM)。9th KACコンテストにて優秀賞を受賞した楽曲ですが、この楽曲は私の中では(当時入った19の中では)比較的得意な部類であり、自己ベストも9988kと比較的高いスコアをマークしておりました。

続いて2曲目のIX(VVD)。これに関してはPUC済みでしたが、ミラーを使っていたため正規譜面で攻略ができるか若干不安でした。

ちなみに、女性部門の組み合わせ(9TH5IN/θコトノハθカプセルθ)だったら絶対にこの時点で諦めていたと思いますw

 

いざスタートしてみると1曲目(凱歌)の真ん中が押せず早くも暗雲が立ち込めていましたが、ここはFXとBTを左右で分業することで解決しました。ノスタルジアで3個階段に慣れていた効果がこんなところで出ました。びっくり!

IXに関しては正規譜面に慣れるところからスタート。意外と押せるし、むしろ正規のほうが得意譜面だということが判明し、プレイ前に感じていた不安は払拭できました。

 

3曲ともウォーミングアップをしたらあとはじっくりコースで触ることに。わりとすぐに199%(平均999万)を達成したのですが、同時にいけそう感が一気に出てしまったので、ここから胃の痛くなる4ヶ月がスタートすることになります。

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あら…あなたもPUC粘着してみてはいかがですか…?

 

私が今回作戦として考えていたのは2つ。まず1つ目は予選期間が始まったらすぐにトップギアで高スコアを狙いに行き、予選終了まで逃げ切るスタイルを取るということ。

理由としてはロケテ実施済みの新作EXCEED GEARの稼働が控えており、おそらく稼働したらプレイヤーはみんなそちらに夢中になるだろうという予想からです。

おまけにVIVID WAVEEXCEED GEARでは各楽曲のCHAIN数に違いが生まれてしまうため、おそらく今回のKAC予選コースはVIVID WAVEのみで行われるだろう、そうするとEXCEED GEAR稼働後はVIVID WAVEが稼働しているゲーセンが減るだろうという予想もしていました。

 

そして2つ目は、未PUC楽曲の1つであるЯeviveRに関してはKAC予選コース内で自己ベストを出すということ。

これに関してはThe 8th KACの際に課題曲であるSailing Force(MXM)をうっかりコース外で自己ベストスコアを出してしまい、それ以降コース内でそのスコアを超えることができなかったという反省から来ています。

 

数少ない自己ベストの機会をコース外で出したくない、という気持ちがあったのです。そのため2曲目までで納得のいくスコアでなければ3曲目はわざと自己ベストを出さないようにしたりしていました。

地力が十分にあればこんなことを考えなくても通過できるんでしょうけれども、私のようにボーダー当落上を狙えるかどうかというプレイヤーはこういう作戦がけっこう有効だったりするのです…w

 

もともと予想していた仮想のボーダーは平均9995k程度。作戦も功を奏してか開始3日目、以下のスコアが出てそのラインを超えることができました。

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想定通りЯeviveRのスコアは自己ベでした。反省が生きた

 

その後緊急事態宣言の発令を経て、2月には予想通り新作が稼働KAC予選はVIVID WAVEのみで行う、ということが発表され、期間は長かったものの予想通りランキングとしてはあまり動きがない状態が続きました。この時の順位は6位。

 

この間にスコアを伸ばすことを狙ってもよかったのですが、ЯeviveRのラストのほうのつまみ地帯にかなり深刻な癖がつき始めていたので、あえてあまり触らないようにしていました。

 

できればこのままのスコアで最後まで逃げ切ってくれ…と祈っていたのですが、そう上手くはいきません。

事件が起きたのは予選終了日前日の4月19日。なんと立て続けにIQ 2さん、YU11さんがスコアを伸ばし、6位から7位へと、さらには7位から8位へと順位を落としてしまいました。

 

さらには他のプレイヤーの方々も虎視眈々と通過圏内を狙っており、絶体絶命の状況に立たされることとなります。

 

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ランキングが更新される度に血の気が引きました…

 

 

この日ばかりは仕事を早く上がらせてもらい(そもそも全然仕事に集中できなかった)、直ぐに旧筐体のあるゲーセンに駆け込んで最後の挑戦をすることとなりました。

スコアを詰めないで待っているのは後悔が残りそうでどうしても嫌だったのです。

 

「あえて課題曲をやらなかった」という効果が実ったのか、ЯeviveRのラストのつまみの癖が完全に抜けており、この日のコンディションはかなり良い状態でした。

何度も何度も惜しい通しリザルトを出しては再チャレンジし、3時間半ほど経ったころ。ついにその時はやって来ました。

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桃源郷を彷徨うが如くの圧倒的至福っ…!

 

なんとランキング2位に入るスコアを達成。本当にすごい達成感で胸がいっぱいになりました…。ゲーセンガチ泣き30代男性になってしまった。

 

IXまでをPUCし切ったとき、ЯeviveRは「とにかくエラーを出さないように!」ということを一番念頭に置きました。

緊張感はあったものの、その日その回までにЯeviveRで崩れる回数が多かったからか前半から中盤に関してはかなり丁寧なプレイができ、なんとかNEARを数個出すだけで済みました。

曲後半のトリルに入った時点ではもうかなり落ち着けていました。「もうこれは絶対にスコアが伸びる」という謎の自信が自分の中で生まれており、ゾーンに入っていた状態だったかなと思います。

 

結論から言うと開始3日目時点のスコアを伸ばしていなくてもギリギリ通過はできていたようなのですが、それは結果論。ボーダーだった私のスコアがあのままだったら他の方のスコアもどうなっていたかわかりませんし、やはり伸ばしておくに越したことはない、と思いました。 

 

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終結果。メンツが強すぎる

 

とにもかくにも、ギターに続いて予選2位という出来すぎな結果で通過確定に。決勝進出の時点でもうすでに私からしたら夢のような出来事なのですが、これに満足せず、しっかり準備して臨みたいと思います。

決勝進出者はみなさん強いプレイヤーばかりなのですが、ボルテ歴だけは負けません!!!!
対戦よろしくお願いします。

 

 

・ということで

予選のまとめをお送りしてきましたが、とても長くなってしまいました…。まさかの5000字超え。ぴこ師匠の音ゲーばなし史上最長の記事です。

 

今年は2機種で決勝に進むことができました。KAC2013以来です。本当によく頑張った!

決勝が終わった後もまとめ記事を書きたいと思うのですが、もしかしたら今日のより長くなってしまうかもしれません。そしたら流石に2回に分けるかも…笑

 

まずは情勢に負けず無事に決勝が開催されますよう!お祈りしております。
みなさま、応援のほどよろしくお願いいたします!

 

 

【今日のまとめ】
・チャンピオン揃い踏みのギター
・最終日付近で順位の変動が多かったボルテ
・2機種通過ミッションクリア!決勝も頑張ります!

 

ありがとうございました。